ご 挨 拶

                       (公財)全国高等学校体育連盟   

                                       テニス専門部 部長    岸   徹   

 

  前部長任期途中の退任により指名を受け部長に就任することになりました。
私の任期は1年です。この1年でできることと言えば、今抱えている課題をひとつひとつ議論しながら、次の世代にしっかりと方向性を示し、これからの全国高体連テニス専門部のあり方について、できるだけ明確にしていくことだと思っています。

 昨年は、あらゆる大会が、県大会・地区大会含め中止という未曾有の年になりました。その中で第43回全国選抜高校テニス大会を無事に終了することができました。大会の競技に関してご尽力いただいた福岡県高体連の先生方及び補助員の生徒の皆様、その他、この大会に関わってくださったすべての方にお礼を申し上げます。 

何よりもこの新型コロナ感染症拡大の中、練習も思うようにできず、さまざまな規制の中で全国大会に出場された監督,選手の皆様には心より感謝いたします。皆様の戦いは、不安に満ちたこの社会に勇気を与えるような素晴らしい戦いでした。指導された先生方のご努力により高校教育における部活動の大きな役割(1)高校生の健全育成(2)競技力向上(3)生涯スポーツ実践の基礎づくり、の3つの柱を見事に達成されていると感じました。

  今我々が抱えている大きな問題として、熱中症予防・新型コロナ感染症予防に関することがあります。一昨年の宮崎インターハイでは、救急車が何台も出動するという異常事態でした。熱中症対策を十分行っての事態でした。大会日程・試合数が選手の大きな負担になっていると誰もが感じました。今年の長野インターハイでは、そうした熱中症予防・過密な試合数における選手への負担軽減を考え、抜本的な競技方法変更を常任委員会及び長野県と協議し決定いたしました。

  新型コロナ感染症予防についても状況を把握しながら、選手達が自分のパフォーマンスを最大限発揮できる環境をつくって行きたいと思っています。

  少子化により、数年前まで10万人強いた登録人数が、今は約7万7千人にまで減少しています。このことで、選抜大会予選に出られない学校が増えているこの現状をどう考えるのか、このことに関しても今年度の大きな課題として取り組みたいと思います。

  この1年高校テニスの普及と発展のため、事業に取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。