2003.8.23〜29

韓国・済州道








 日  時

プ ロ グ ラ ム

8月22日(金)

日本選手団集合「ロイヤルパークイン名古屋」
指導者ミーティング

8月23日(土)

済州空港着
宿舎着「済州オリエンタルホテル」

8月24日(日)

練習
開会式「ラマダプラザホテル」監督・審判会議

8月25日(月)

(男子)対韓国戦   (女子)対韓国A戦

8月26日(火)

(男子)対済州戦   (女子)対韓国B戦

8月27日(水)

(男女)対中国戦

8月28日(木)

見学・研修

8月29日(金)

名古屋空港着・解散

 


開会式スナップ

 

3カ国代表の選手宣誓

 

 

韓国選手団のパフォーマンス

 

民族衣装の美しい歌声が響いた

 

明るく元気な女子チーム

 

日本女子は浴衣を披露した

 

中国は団体美と個性を強調

 

緊張も和らぐ男子チーム




 「第11回韓・中・日ジュニア交流競技会」は、韓国の風光明媚なリゾート地済州島において開催されました。この大会は、北東アジアのスポーツの発展・交流を図ると共に、互いの文化を理解・尊重し、明るい未来を展望するフェスティバルとして発展してきました。
 「テニス」日本代表チームは、インターハイで優秀な成績を修めたベストメンバーで本大会に臨みました。個性豊かな選手諸君はその力量を十分に発揮し、強敵を相手に健闘しました。しかしながら、世界の壁の厚さの一端を肌で感じるという貴重な体験もしたに違いありません。
 国際大会では何が起こるかわかりません。今大会においても、私達には不利な条件がいくつかありました。コートへの移動に1時間以上かかり、練習時間が確保できなかったこと、ツインの部屋に3人〜4人詰め込まれる状況であったこと、現地の情報が入手できなかったこと、等々です。
 選手諸君は、いかなる環境におかれても集中力を保ち、実力を出し切ること、自己管理の大切さを実感したことでしょう。
 大会運営に尽力された日本体育協会・地元済州テニス協会の皆様に感謝申し上げます。
 最後に、通訳の姜さん、献身的な活動本当にありがとうございました。 

済州の象徴・トルハルバン(石のおじいさん)の前にて

 

 

名   前

所   属

団 長

沢野 唯志

全国高体連テニス部常任委員

男子監督

大森   徹

全国高体連テニス部常任委員

女子監督

矢野   智

全国高体連テニス部常任委員

男子選手

澁谷 祐樹

明石城西高等学校

 

吉備 雄也

柳川高等学校

 

瀬野 圭紀

湘南工科大学附属高等学校

 

古城 泰裕  

浦和学院高等学校

女子選手

田中 真梨

共栄学園高等学校

 

大西   香

園田学園高等学校

 

久見香奈恵

園田学園高等学校

 

岡  あゆみ

夙川学院高等学校

 


 

第1日目(8月25日)、韓国戦を前に

 



男 子

韓国戦(0−4)

 

 

S1

澁谷 祐樹

1616

LIM JI SEP

 

S2

吉備 雄也

2667(4)

LEE SEUNG JAE

 

吉備・古城

 

LIM・YANG

 

S3

瀬野 圭紀

3636

LIM HYANG CHAN

 

S4

古城 泰裕

1646

YANG EUI YEOL

中国戦(1−3)

 

 

S1

澁谷 祐樹

0626

Li JIAN

 

S2

吉備 雄也

0616

GAO PENG

 

澁谷・古城

 

LI・GAO

 

S3

瀬野 圭紀

6461

YIN XU

 

S4

古城 泰裕

2606

YANG WEIGUANG

済州戦(3−0)

 

 

S1

澁谷 祐樹

6062

CHOI JIN SUN

 

S2

吉備 雄也

6060

HAN WON HYOUNG

 

澁谷・瀬野

 

CHOI・HAN

 

S3

瀬野 圭紀

6160

PARK HONG SUN

 

S4

古城 泰裕

 

JUNG CHEL HEE

 

 

 

スピードと粘りが身上の韓国チーム

 

パワーと攻撃的な中国チーム

 

審判も努めた済州チーム

 

パワーとスピードに圧倒されたといっても過言ではない。選手は、何とか自分のペースで試合を組み立てようとするが、それが出来ないままに終わってしまった感がある。しかし、自らの展開に持ち込んだ時のショットはさすがであり、今後の日本チームの方向を示唆したものである。
 オムニコートでの試合に慣れてしまっている選手たちにとって、速く弾むコートと軽くスピードの出るボールへの対策が急務であると実感した。
 韓国チームには、勝負に対する貪欲さとスピード感、そして強靱な体のバネを感じた。中国チームはパワーと攻撃的なテニススタイルを最後まで崩さなかった。済州チームは、初心者ではあるが、強敵に果敢に挑戦する姿勢に共感を持った。
 













女子

韓国A戦(2−2)

 

 

S1

大西   香

3616

YOO SOO MI

 

S2

岡  あゆみ

0636

LEE JIN A

 

大西・久見

 

LEE・YOO

 

S3

田中 真梨

61 64

LYOO JAE HEE

 

S4

久見香奈恵

64 63

LEE YE RA

中国戦(1−3)

 

 

S1

田中 真梨

1616

REN JING

 

S2

大西   香

635736

JI CHUMEI

 

岡・久見

 

JI ・ZHAO

 

S3

岡  あゆみ

3636

ZHAO JIA

 

S4

久見香奈恵

6464

HOANG LEI

韓国B戦(2−3)

 

 

S1

田中 真梨

63 63

JONG JAE HEE

 

S2

久見香奈恵

5716

BYUN HYE MI

 

岡・大西

5746

JOUNG LEE

 

S3

岡  あゆみ

6716

LEE CHO WON

 

S4

大西   香

6063

BAE YU RI

 

 

 

最後まで諦めない韓国Aチーム

 

平均身長177センチの中国女子

 

若さが魅力の韓国Bチーム

 

 高い意識で試合に臨んだ女子チームであったが、今一歩のところで残念な結果となった。韓国は、済州道の高等学校に女子テニス部がないということでAチームとBチームで参加ということになった。しかし、いずれも遜色はなく、層の厚さを思い知らされた。中国チームは平均身長177センチという超大型選手揃いであった。
 日本選手は展開力において充分世界の舞台で活躍できる可能性をもっていると実感した。いかなる環境におかれても自らを信じてその力を発揮することが今後の課題であると感じた。





 

大西 香(園田学園高等学校)

 試合では、最後の中国戦で痛い思いをしました。心残りと、反省点が課題として明確になりました。この悔しさを、この先のテニス人生に生かしていこうと決意しています。
 ホテルから会場までの距離が長いため、時間に余裕がないまま試合をするという状況が続きました。しかし、そのような中からでも自分で自分の力を出しにいく準備と努力が足りなかったのが、この試合の結果の全てだと思っています。
 与えられた時間を、自分で工夫して有効に使って、自分の目的を達成できるようこれからも頑張っていこうと思います。

 

 

 今回の遠征は1週間の内、試合をするのは3日間のみという日程でした。他のスポーツ競技選手と日本選手団としての行動を経験しました。ここは日本だという感覚で、環境は快適でした。
団長の先生・監督の先生、1週間お世話になりました。けがもなく、皆無事に遠征を終えることができました。本当にありがとうございました。
 テニスだけではなく、生活面で得た貴重な体験をこれからプラスに生かしていくよう、日本に帰ってからも毎日練習に励んでいきます。
 ありがとうございました。

 

 

 

 

田中 真梨(共栄学園高等学校)

 この会場のコートは予想以上にプレーし難いものでした。また、練習時間もほとんど無く、慣れるのに時間がかかりました。
 自分なりに試合の中で調整したつもりですが、思うように試合を進めることはできませんでした。今後は、どのような環境でも、自分にとってベストの状態で臨めるよう努力していきたいと思います。
 最後の中国戦、同じ年齢で、すごく背の高い選手に徹底的に攻められてしまいました。今後練習しなければならない課題や目標が明らかになったと思います。勉強になりました。

 

 

 この大会を開いてくださった関係者の方々、引率の先生方、通訳のカンさん、1週間サポートしていただき、本当にありがとうございました。
 この韓国遠征は、色々な面で勉強になりました。これを日本に持ち帰り、今後に生かしていけたらと考えています。
 

 

 

 

 

久見香奈恵(園田学園高等学校)

 私にとってこの夏、7週目の大会で、「心・技・体」共に最後の一踏ん張りという気持ちで臨みました。そのような中で、試合でやることも見えていたし、それも出来たと思っています。しかし、集中力が欠けるところも多く、「しめなければならない時」にそれができない場面もありました。
 この集中力では、私がこれから活躍していきたい舞台では通用しないと思いますし、この大会でも「勝ちきる」ということは難しいものでした。
 しかし、今後の課題やさらに向上させなければならない所が理解できました。自分のレベルアップを目指し、頑張っていきたいと思います。

 

 

 この遠征、韓国で学んだことは多くあります。文化の違いや食べ物など、日本との違いを実感でき、とても楽しい体験でした。
 この経験を、これからのテニスや日常生活に生かして頑張っていきたいと思います。
 最後に、引率していただいた先生方、通訳してくれたカンさん、1週間本当にありがとうございました。
 また頑張って、来年もこの「日・中・韓」の遠征に選ばれたいと思います。
 

 

 

 

 

岡 あゆみ(夙川学院高等学校)

 ハードコートでの試合でしたが、思ったより打ちにくく、慣れるまで少し時間がかかりました。相手も背が高く、ボールも重くて、貴重な体験をすることが出来たと思います。
 移動時間が長く、モチベーション下がったり、ウオームアップも納得するまで動くことが出来ず、不完全な状態で試合に臨むことがありました。
 しかし、その少しの時間でもしっかりと体調を整え、万全な状態で試合をしていたら、もう少し納得のいく結果となったと思います。
 与えられた時間でどうウオームアップをするか考えて行動すべきであったと反省しています。これらを教訓にして次に生きるせたいと考えています。

 

 

 1週間の遠征を終えて、試合で学んだことや、韓国で学んだことを無駄にせず、今後の練習や試合に十分役立たせていきたいと思います。
 引率していただいた先生方、韓国で知り合ったカンさん、特にこの大会を開いて下さった役員の皆様、本当にありがとうございました。
 日本代表として選ばれ、韓国のこの環境のよい中、本当にたくさんのことを学びました。この貴重な機会を大切にして、更に頑張っていこうと思います。
 

 

 

 

 

澁谷 祐樹(明石城西高等学校)

 ジャパンオープンジュニアにおいてオムニコートで試合をした時は、良い試合が出来ましたので、今回も「何とかなる」と思っていました。しかし、ハードコートで違うボールになると、球が非常に跳ね、まともに打つことが出来ませんでした。
 パワーも全く違うので、打ち負けてしまい、自分のプレーが出来ませんでした。無理に決めようとして、自分からのミスが殆どという状態でした。
 日本では、外国人選手と試合が出来る機会があまりないので、相手が外国人ということだけで自分のプレーが出来なくなってしまったと思います。
 より多く、外国人選手と試合をする機会が必要であると痛感しました。

 

 

 違う環境の中で、自己管理をしっかりして自分のプレーを貫くことの難しさを実感させられました。練習時間もほとんど無く、自分の調子をよい状態に保つことも出来ず、試合をしながら調整をするという感じで終わってしまいました。
 この遠征で知った経験をこれからの自分のテニスに役立てていきたいと思います。このような機会があれば、少しでも違ったことを積極的に勉強していきたいと思います。

 

 

 

 

吉備 雄也(柳川高等学校)

 試合を振り返って、どの国も強いということを実感しています。韓国に負け、中国には勝てると思っていましたが、残念な結果となってしまいました。自分には思い上がった気持ちがあったことを思い知らされました。このことが分かり、意味ある大会となりました。
 まだ2年生ですから、日本に帰り、精神的にも技術的にも強くなるよう努力したいと思います。

 

 

 この遠征は、自分にとって有意義なものでした。全国大会でベスト16に入ったことが初めてでしたから、自分がメンバーに選ばれてよいのかと悩みました。しかし、インターハイでは準優勝ですから、自信を持って試合に臨みました。
 結果には満足していませんが、貴重な体験をすることが出来、感謝しています。

 

 

 

 

瀬野 佳紀(湘南工科大学附属高等学校)

 試合を振り返って思ったことは、パワーの違いです。特に韓国戦では、ボールに凄い回転がかかっていて重く、なかなかついていくことが出来ませんでした。
 しかし、済州と中国戦の時は良い試合が出来、自信になりました。
 この経験を生かし、今後のテニス生活を頑張っていきたいと思います。

 

 

 移動に時間がかかり、試合の調整をする時間がとれなかったことが残念です。自由時間での、自己管理結の重要性も知ることが出来ました。
 しかし、色々な仲間と出会い、学ぶことも多く、とても楽しい遠征となりました。

 

 

 

 

古城 泰裕(浦和学院高等学校)

 正直に言うと、悪くても中国には勝てると思っていました。しかし、実際に対戦してみると、強くて相手になりませんでした。 韓国に来る前は、こんなにも中国や韓国と力の差があるとは思っていなかったので、試合が終わってショックでした。
 試合で感じたことは、パワーの不足です。そのため、ボールに押されてミスしてしまうのだと思います。
 この試合の反省を教訓にして、日本に帰って練習に励みたいと思います。
 

 

 

 この遠征で感じたことは、自分たちの行動が自主的な判断に任せられていたことです。学校で行く遠征などはほぼ行動が決められていて、毎日ミーティングがあったり、食事も皆で決まった時間に食べたりたりして、自由な時間は殆どありません。
 しかし、この遠征は、自分たちで考えて行動することが出来たので楽しい時間を持つことが出来ました。それに、いつもは試合会場であまり話すこともない選手とも仲良くなれたので、とても良い経験となりました。

 

 





 私は日本のテニスのチームに会えて本当にうれしかったです。いつも元気に笑っている女子の選手も忘れられないでしょう。
 日本語の通訳が上手でなかったけれど、親切によく聞いてくれてありがとうございました。1週間いっしょに過ごしながら、日本語の勉強にもなったし、楽しかったです。
 おかげさまで、私にもすばらしい思い出ができました。皆さんも韓国と済州での良い思い出をもって帰られたら私はもっとうれしいです。
 お体に気をつけて、これからもがんばってください。
 どうもありがとうございました。

姜 素静さん




 

カラフルな屋根が美しい済州市

 

 

夕陽の中を飛行機が飛ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

姜さん紹介の焼き肉店でパワーアップ