全国高体連登録で、テニス断然の伸び!
平成16年10月11日
管理者 下岡隆志
 本年度も高体連オフィシャルサイト発表のデータを元に、競技別加盟状況を独自の  H16高体連加盟状況(PDF) PDF版 H16高体連加盟状況(EXCEL) EXCEL版
表にはめ込んで見ました。昨年に続いて加盟者数は、高体連加盟競技35種目中、第3位。
加盟者総数は、12万5722名でした。
急激な少子化の進行と、それに伴うこちらも急激な高校の統廃合の進行により、各競技とも加盟者数、加盟校数とも減少傾向にあります。そんな中、特筆すべきは、テニス競技で男女とも加盟者数を大幅に増やしていることです。加盟者総数1位のバスケットで、昨年からの加盟者数の増減は-21名。2位の、人気のサッカーでも、+825名。ところがテニスは、+5139名と圧倒的で、昨年まで減少傾向にあった女子が+2540名と健闘しております。

では、なぜテニス部員が増加したのでしょうか?あくまでも私個人の見解ですが、男子においては昨年までの「テニスの王子様」ブームが続いていること、女子部員増背景には、「エースをねらえ!」放映の影響があったのではないかと思っています。テレビの影響って、圧倒的ですよね。4位のバレーボールが、3年ぶりに加盟者総数増に転じていますが、増加したのは女子!、つまりアテネオリンピックへ向けての「メグカナ」19歳コンビの影響、と考えて良いのではないでしょうか。厳しい体育会系の顧問からは「そんなものに影響されたチャラチャラした部員はいらん」と怒られてしまいそうですが、いやいや、決してそうではありません。もし高校生ですらこういう状況があるとしたら、中学生や小学生には更に大きなブームが起こっていると考えられます。長野県の地方市のスポーツ少年団ですら、テニスに人気が殺到して、受け入れきれずに相当数断らざるを得ない状況にあると聞きました。どんな理由であれ、テニスを始めてそのおもしろさに夢中になっていく子が増えれば、確実にテニス人口は増えていきます。昨日終了したAIGオープンで、マリア・シャラポワが有明を満杯にしました。女子に「シャラポワ・ブーム」が来ればいいなあ、と密かに思っています。
加盟総数第5位のバドミントンと、第7位にワンランクダウンした陸上が、好対照です。数年来、野外で日焼けする競技が女子に敬遠され始めている、と言われていましたが、バドミントンの女子加盟者数はテニスを上回っています。6位にワンランクアップした、ソフトテニスですが、こちらの増加の理由は、何人かで考えてみましたが、よくわかりませんでした。もしおわかりの方おりましたら、教えてください。

3年前よりデータをまとめ始めましたが、繁雑な作業であったので上位4種目しか詳細なまとめをしてありません。本年度以降、しっかりとデータを残していきますので、お許し下さい。
また、全国常任委員発7/19の調査結果とこの結果の数字に、若干の違いがあります。前者は全国高体連テニス専門部独自の調査で、各高校顧問→各都道府県専門委員長→テニス部全国常任委員会、というルートで集計されており、後者は各高校高体連担当職員→各都道府県高体連事務局→全国高体連事務局、というルートによります。両者の数値上の違いは、主に集計時期の違いであろうと考えられます。全国総体や全国選抜の基本地区割当(加盟校数による割当)には、この後者の全国高体連発表の数値が用いられるとのことです。