27th全国選抜高校テニスが終了しました
平成17年3月28日
管理者:長野県高体連テニス部委員長 下岡隆志 管理者へe-mail
第27回全国選抜高校テニス大会が終了しました。頂点を極めたのは、
  男子は、湘南工科大学付属高校(神奈川県・5年ぶり4回目優勝)
  女子は、仁愛女子高校(福井県・初優勝)、でした。
両校の選手の皆さん、関係者の皆さん、本当におめでとうございました!

男子の湘工は、昨夏の中国04総体団体戦準優勝校。その時のS1会田君(個人戦シングルス準優勝)、S2杉田君と、ダブルスの個人戦優勝の小野君・池野君ペアをそっくり残す布陣はあまりに強力で、戦前から優勝候補の大本命。高校の選抜型団体戦は、シングルス3名とダブルス2組で争われ、5ポイントの内3ポイントを奪った学校が勝者となります。かつては、シングルスとダブルスを兼ねることができましたので、最低4名の選手で戦うことができましたが、7年ほど前から規則が変わり、シングルス・ダブルスのどちらかしか出場できなくなりました。登録選手9名中、必ず7名は選手が必要となり、全国で勝ち上がるためには、厚い選手層が必要となりました。しかし、湘工は選手の実力も、実績も、層の厚さも抜群、大会前から「どのチームも1勝も取れないのではないか?」などとささやかれていました。でも、何が起こるかわからないのが、団体戦の怖さと、おもしろさですね。QFであと少しというところまで湘工を追い込んだのが、佐賀県代表の龍谷高校でした。S1で富崎君(龍谷)が会田君をタイブレークの末破り、ダブルスを分け合い2−3の大接戦でした(会田君、団体の借りを個人戦SFで返し、決勝で仁木君(竹園)を下し、優勝。USオープンジュニアの切符を手にしました)。

シード校4校は、選考委員会で選ばれ、選考委員会による抽選でその位置(第1〜第4シード位置)が決定します。女子第1シード位置に仁愛女子高校は入っていますが、そういうわけで第1シード、という事ではないのです。シード以外の46校は同じく選考委員会によって完全抽選が行われ、ドローが出来上がっています(今年の場合。昨年度は大会前日に同じ方法ですが、各校キャプテンが直接抽選しました)。ドローを見て、関東1位で昨夏の高校総体の覇者、さらにその時のメンバーを残す共栄学園(東京)、近畿1位の長尾谷(大阪)と、その直近に入った近畿3位で昨年の覇者園田学園(兵庫)、そんな所に目が行き、仁愛の優勝を予想した人は少ないのでは(皆無?失礼!)と思います。学校で選手を鍛え育てるというもっともオーソドックスな高校テニスのスタイルで、また冬季、雪に閉じこめられるハンデを背負いながらの初優勝の報には、同じ北信越地区でもあり感無量でした。仁愛というと「巧みなロブ」の印象が浸透していますが、その最大の武器は「足」だと思います。「え、その球を追うの?」と思った直後に、「え、そこに打つのかよ!」と感嘆させられたショットがどの選手からも見られました。また、S2品田さんの打って打って打ちまくるテニスも、進化し続ける仁愛の一端を見せてくれました。
女子個人戦につきましては、長尾谷の濱崎さんが菅村さん(仁愛)を下し、団体の雪辱を果たすとともにUSオープンの切符を手にしています。

私が福岡にいた24日までの情報と、その後の速報によって上記記事を書いております。以降の試合の中で上記と違う状況がありましたら、ご一報下さい。訂正いたします。また、今大会は天候不順によって様々な日程変更など余儀なくされましたが、そうでなくともこれだけの大きな大会ですので、様々な問題点も皆さんお気づきかと思います。ぜひお知らせいただき、記事で紹介させて頂いたり、全国高体連テニス部常任委員会へ転送させて頂いたり、したいと思っております。来年度へ向けて、更により良い大会になっていくよう皆さんのご協力をお待ちしております。
 (文責:管理者 下岡隆志)